MD技術要素(6)「ポンプ」
2024.01.22
私たちが独自に分析した展示装置、演出装置の技術要素を少しずつ紹介していきたいと思います。
展示装置を動かし制御する部分を「駆動部(くどうぶ)」と定義しています。
今回は流体を扱う駆動部、ポンプについてのお話です。
流体と聞いて一番に思い浮かぶものと言えばやはり「水」でしょうか。
展示装置、演出装置では例えば水力発電の水車を回す動力源として水を使うことがあります。
水をポンプで汲み上げて高い位置から放水することで、水の位置エネルギーが水車(発電機)を回す力になります。
そんな水にちなんだポンプを紹介します。
●ピストンポンプ
・仕組みはシリンダーの中をピストンが往復することでシリンダーに吸い込まれた水が
逆止弁を通って今度はピンストンによって押し出されます。
・垂直に水を運ぶことが出来ます。
●玉付きポンプ
・正式な名称が定かではないのでこう呼んでいます。
・仕組みは筒の中を数珠つなぎになった玉が水と一緒に通過することで送水します。
・垂直に効率よく水を運ぶことが出来ます。
●アルキメデスポンプ
・螺旋状のスクリューが回転することで揚水します。
・連続したスクリューですくい上げることで水を運びます。
●蠕動(ぜんどう)ポンプ
・ローラーがチューブを押し潰しながら(扱きながら)移動することでチューブに吸い込まれた水が押し出されて送水します。
・低速で定量に水を運ぶのに向いています。
いかがでしたか?
水にちなんだポンプは駆動部ですが、展示そのもの(表現部)でもあることも多いです。
機会があればじっくり観察してみてください。
島津久義