もうすぐ祇園祭です
2023.06.19
暑くなってきましたが、京都の夏と言えば「祇園祭」です。
日本三大祭りの東京・神田神社の「神田祭」、大阪・大阪天満宮の「天神祭」、後は
京都・八坂神社の「祇園祭」と言われています。
さらに、京都三大祭としても「祇園祭」「葵祭」「時代祭」と言われています。
小さいころから馴染みのある祇園祭ですが詳しく知りませんでしたので少し調べてみました。
平安時代の869年に京都各地で流行った疫病を鎮めるために行われたのが始まりで、当時は平安京の庭園で3つの神輿と66本の鉾を立てて神々を祀ったそうで、今の祇園祭とは全く違ったそうです。
室町時代になると、どんどん豪華になり自分の所属する町の山鉾の装飾を華やかにして競うようになり疫病を鎮めることが目的でしたが山鉾の派手さや大きさを競う場になってしまったそうです。
33基の山鉾のうち29基が国の「重要有形民俗文化財」に、17日に行われる山鉾巡行は
「重要無形民俗文化財」に指定されています。
2009年にはユネスコより祇園祭の山鉾行事そのものが「無形文化遺産」に登録されました。
世界に誇れるお祭りとなりました。
祇園祭のメインである山鉾巡行は元々、町の邪気や穢れを清め八坂神社の神様が通る道を作るための行事で京都市内を練り歩きます。
山鉾巡行時に山鉾の方向を変えることを「辻回し」といいます。
12トンある山鉾の向きを人力だけで変えるため、青竹を道路に敷き、その上に水をかけて滑りやすくしてから大人数の「曳子」が方向転換させます。
皆さんも是非山鉾の方向転換をご覧頂きたいと思います。
ただ、夕立や突然の雨が多い季節ですので傘をお持ち頂けると良いかと思います。
村斎 嘉彦