陸の豊かさも守ろう
2022.10.24
陸の豊かさとは何でしょう?
一言で言えば豊かな自然があることでしょうか。
日本は森林率が国土面積の約2/3もあり
フィンランドやスウェーデンに次ぐ森林大国なんだそうです。
日本ではあまり実感が湧きませんが
世界では毎年520万ヘクタールもの森林が開発や自然災害で消失しているそうです。
https://www.env.go.jp/nature/shinrin/index_1_2.html
出典:環境省/世界の森林を守るために
そんな現状に対抗するテクノロジーを見てましょう。
AIがどのような環境に回復するのが最適か学習し、ドローンを使ってきめ細かく多様な植林を行う技術。
出典:TED/地球の生物多様性を回復するための、上空からアプローチする新たな手法
蚕を使ったワクチン開発を進めることで副次効果で桑畑を増やす。
https://www.jst.go.jp/sis/scenario/list/2020/11/202011-02.html
出典:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)/カイコでワクチン原料VLP(ウイルス様粒子)を作製する「KAICO」
あの4足ロボットが林業をサポートするかも?!
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2022/20220628_03/
出典:SoftBank/スマート林業の実現に向けて、電動四足歩行ロボットを荷物の運搬などに活用するための実証実験を実施
予め難燃ゲルを撒いて山火事を未然に防ぐ技術。
https://wired.jp/2020/01/09/wildfire-gel/
出典:WIRED/山火事を防ぐ"ワクチン"として、難燃剤を入れたゲルが役に立つ:米研究者が開発した新しい防火対策の実力
雲の中にヨウ化銀の粒子を撒いて人工の雨を降らせる人工降雨装置で渇水対策(東京都)
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kouhou/magazine/vol_02.html
出典:東京都水道局/東京水道技術マガジン vol.2/人工降雨装置の導入
一方で日本には「里山」という地域があります。
里山とは自然環境と都市空間の中間的存在で
人が森や林を開発しつつ集落や農地が自然と一体になった環境のことです。
里山は古くから自然豊かな日本の原風景を守ってきたと言えるのではないでしょうか。
ここ京都は東西と北の三方を山で囲まれた盆地で、
少し足を延ばせば市内でも山間の里山の風景に出会うことができます。
これからも新しい技術に期待しつつ、古来からのくらしも大切にしたいですね。
島津久義