こどもの絵をクッキー型にする試み
2022.09.19
生活の中のSTEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)シリーズ。
今回は技術につながるお話です。
先日ついに我が家に3Dプリンターを購入しました。
2006年、学生の時に読んでいた3Dプリンターで革命がおこることを提唱した本
『ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け』を手に取ってはや16年。
ずいぶん安価になって一般家庭にも気軽に導入できる時代になったのは感慨深いですね。
購入したのはcreality社のEnder3という機種で、購入時点で2万5000円程度でした。
ばらばらの部品の状態でパックされているので、自分で組み立てる必要があり少し敷居が高いのですが、仕組みを確認しながら組立てられるのはいい学びになります。
販売数が多い機種とのことで、ネット上に組み立て方や改造の情報がたくさんあるので
困ったときは調べれば何とかなります。ぶじ組み立てることができました。
さてまずは、やってみたかった「子供の落書きのクッキー型」をつくってみます。
こどもが描いた落書きをスキャンし、3DCADでトレースしてクッキー型データを作ります。
(基本的にオフセットと押し出しで作れる形状なので3DCADが初めての人でも作りやすくお勧めです)
記念すべき第一号のクッキー型たち
できた型でクッキーを作っていきます。
3Dプリントで完成形のプロダクトが1つできる、というのも楽しいのですが
それを使ってクッキーが量産できるのもすごくワクワクします。
(おばけいっぱいいる!)
(上手に焼けました!)
じつは出力の時に、プリンタノズルに樹脂が詰まるアクシデントもありましたが、
ばらばらの状態から自分で組立てた機械はどこを修理すればいいか見当がつきやすかったのもよかったです。
なかなか導入するまではハードルが高いですが、できることが拡張されて
想像だけで終わっていたアイデアを実現できる魔法の道具だと感じています。
もし導入を迷われている方はぜひチャレンジしてみてください!
生活の中に3Dプリンターが加わるとどんなことができるのか
ひきつづき実験&報告していきます。
平河 翔