オジギソウの不思議
2022.08.08
我が家ではオジギソウを育てています。
この前子供に
「なんでオジギソウは触ると閉じるの?」と言われたのですが、
「なんでだろう?」としか答えられなかったので調べて見ることにしました。
オジギソウは南アフリカ原産で世界中に繁殖していて
日本には江戸時代、オランダ船にとって持ち込まれたとされています。
5月に種を蒔くと7~10月にピンクの花が咲くそうです。
(我が家のは咲く気配がありませんが・・・)
さて本題ですが、なぜ葉が閉じるのでしょう?
オジギソウの葉の付け根には水分の入った細胞があり、常にピンと張った状態です。
葉を触ると「触られた」という信号が届き細胞の水が抜けます。
これによって細胞が収縮して葉が閉じるようです。
そしてしばらくすると、また水分が戻り葉が開きます。
ちなみに夜は閉じています。
葉が閉じるのは自分自身を守るためという説が有力のようですが、詳細な理由がわからないようです。
さらにオジギソウを調べていくと、面白い実験結果がありました。
1つ目は、「オジギソウを低い高さから落下させる実験」です。
初めは落下の衝撃に反応して葉が閉じますが、何度も同じ刺激を与え続けると葉が閉じなくなったそうです。
これは「この刺激には害はない」と学習し、その知識を記憶していることが分かります。
2つ目は、「麻酔によって植物の動きを止める実験」です、
オジギソウに麻酔をかけ、外部からの衝撃を与えた際の電気信号が伝わるかの実験で、
実験結果は、麻酔が効き葉が閉じなくなったそうです。
触られたという電気信号は、動物の神経伝達と似ているそうで、植物も動物に似た信号で動いていることが分かります。
この事例から見ても植物には人とは異なる「感覚」や「知性」があるように思いました。
植物はどこにでも生えているものであまり気にもなりませんが、今回オジギソウを調べてみると不思議が溢れていました。
オジギソウの花が咲くまで頑張って育てたいと思います。
宿野裕一朗
参考資料
「at home こだわりアカデミー」
https://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000000114_all.html
「Gigazine 植物に「意識」はあるのか?」
https://gigazine.net/news/20180611-plant-consciousness-debate-limitations-mind/