巻貝の断面を観察する
2022.06.13
生活の中のSTEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)シリーズ。
今回は生物につながるお話です。
巻貝の中を見たことありますか?
先日、子どもたちと近くの川で石や貝を拾ったりして遊んでいたところ
子どもが貝殻をチョークのようにして岩に絵を描き始めました。
絵がかけた後の貝殻をよくみると、貝殻がすり減っている!
ということは
上手に削ると貝の断面がみえるかもしれない!
ということに気づいたので早速削ってみました。
ちかくの平らな岩や凸凹の少ないコンクリートに貝をまっすぐ当て削ります。
(手をけずらないように気を付けてください)
タニシは殻が薄いので意外と簡単に削れます。
出来上がったタニシの断面標本。
縦に半分にしたものと、横に半分にしたもの。
観察すると断面の空間が相似形(同じ形がすこしずつ大きくなっている)に成長しているのがわかります。
巻貝の形の規則正しいルールは等角螺旋という数学モデルで再現でき、
下記のシミュレーションソフトではタニシ以外の貝殻も再現できます。
パターン形成研究室 Shell Shape Generator Programs
生活の身近なところに科学や数学はたくさんあり、それらをみつけてほり深めてみると
知的好奇心がわいてきますね。ぜひみなさんも試してみてください。
平河 翔