体重は測る場所で違う!?
2022.04.25
皆さん自分が今体重何キロか知ってますか?
4月5月は健康診断シーズンで誰もが体重を測る時期です。
BMIや適正体重と比較されAやEなどに判定されてしまいます。
ところで「体重」は測る場所で変わるって知っていますか?
弊社の納品した装置で「体重計」があります。
これは、月や火星など色々な惑星で測った際の体重を計測でき、
各惑星スイッチを押すと体重が変わります。
体重60kgの場合、月で体重を測ると10kgに、木星で測ると151.8kgになります。
これは「重力」が影響しています。
皆さんが持っている体重計が示す値は、
【質量】(物のもつ量の大きさそのもの)×【重力加速度】が表示されていて
この「重力加速度」が変われば体重は変化します。
地球に居る限り変わらないと思うかもしれませんが
実は地球でも赤道と南極・北極で体重を測ると違います。
地球は自転しており、回転するものには必ず「遠心力」が働きます。
遠心力は中心軸から遠くなると力は大きくなります。
なので、南極・北極は遠心力が0で、赤道は遠心力が最大になります。
遠心力は地球が引っ張る力と逆方向に働くので、遠心力大きいと重力は小さくなります。
その差は約0.5%あるので南極・北極で体重60kgの場合、赤道では59.7kgになります。
また、日本の中でも違いがあって北海道と沖縄でも体重が変わります。
その差は約0.15%で、北海道で体重60kgの場合、沖縄では59.91kgになります。
こう考えてると地球が丸くて回転していることを実感できませんか?
宿野裕一朗
※参考資料・画像
天びん豆知識 緯度による重力差に起因する誤差について|島津製作所の天びん(天秤)・はかり : 株式会社島津製作所 (shimadzu.co.jp)