科学技術がもたらす平等
2022.02.14
「サイバスロン(Cybathlon)」という競技をご存知ですか?
Cyber(コンピューターの)と-athlon(~競技)を組合せた言葉ですが、
文字通りコンピュータープログラムの大会かと思いきや
身体に障害を持つ人が最先端の科学技術を用いて臨む国際競技大会の名称だそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%B3
参考画像:https://www.stofficetokyo.ch/index.php/cybathlonseriesjp-main
ところで身体に障害を持つ人の国際競技大会と聞いてすぐに思い浮かぶのはパラリンピックかと思いますが、
鍛え抜かれた体に競技専用の義足や車椅子で叩き出される記録はもはやオリンピックの記録を超えるものもあるそうです。
https://www.parasapo.tokyo/topics/20929
しかしサイバスロンは一味違います。
脊髄損傷や脳卒中で麻痺した体に最先端のコンピューター技術やロボット工学を駆使した
マシンで日常的な動作や課題に挑戦するのです。
競技者がマシンを使いこなせるように練習したり、開発者がマシンを改良したり調整したりするあたりはモータースポーツに似ているかもしれません。
サイバスロンでは何か世界新記録が出るわけではないのですが、
障害や疾患で到底できなかったあたりまえのことがテクノロジーによってできるようになる(平等になる)瞬間に会場は大いに湧くのです。
https://www.youtube.com/channel/UCqGx-eUykZLDKjjrwRhfilQ/featured
これからも科学技術がもたらす平等に期待したいですね。
島津 久義