アップサイクル
2021.11.22
「アップサイクル」とは、サスティナブル(持続可能)なものづくりの新たな方法のひとつで、
リサイクルとは異なり、捨てられるはずだった廃棄物に様々なアイデアやデザインで
元の製品よりも価値の高いモノを生み出すことです。
「アップサイクル」が「リサイクル」とは異なる点は、
「原料」に戻すのではなく、元の製品として「素材」をそのまま活かす手法です。
「リサイクル」では大きなエネルギーが必要ですが、
「アップサイクル」では、素材をなるべくそのまま使用するので、環境負荷の低減が期待できます。
ちなみに「アップサイクル」との反対語で「ダウンサイクル」という言葉もあります。
これは、雑巾や再生紙のように、もとの素材より価値が下がり、いずれゴミになっていくものになります。
「アップサイクル」製品について、いくつか紹介します。
■「FREITAG(フライターグ)」
使い古されたトラックの幌からカバンを製作。
出典:「FREITAG(フライターグ)」
■「SEAL(シール)」
https://www.seal-brand.com/index.html
廃棄されるタイヤ・チューブから、カバンや靴を製作。
出典:「SEAL(シール)」
■「UPCYCLE LAB(アップサイクルラボ)」
廃棄される消防ホースからカバンが作られています。
出典:「UPCYCLE LAB(アップサイクルラボ)」
■「VVV-Craft(ヴィークラフト)」
こちらは、製品ではないですが、大手メーカーからでた廃プラスチックを使って、カバンやポーチをつくるワークショップを開催されています。
出典:「VVV-Craft(ヴィークラフト)」
私達も科学展示装置の製作に携わっていますが、時々かなり古い装置を見ることがありますが、今まで残っているモノは、丈夫で不思議な魅力があるものが多いです。
今回、調べて「アップサイクル」のような廃材に新しい価値を加える「科学展示装置」があっても面白いかなと思いました。機会があれば挑戦したいと思います。
吉岡 亮