エネルギーをみんなにそしてクリーンに
2021.11.15
かつて石油は30年で枯渇すると言われていました。
子供の頃に見た公共広告機構のCM「資源のない島、日本」に脅されたのを思い出します。
幸い現在まで石油が枯渇することはありませんでしたが、
地球温暖化防止のために石油や石炭を使わないようにしなくてはならないという想像もしなかった時代がやって来ました。
ちなみに科学館には石油や石炭に代わる新エネルギーを紹介する展示装置があります。
「風力発電」
https://www.medico-tec.co.jp/device/065.html
「水力発電」
https://www.medico-tec.co.jp/device/post_292.html
https://www.medico-tec.co.jp/device/post_339.html
https://www.medico-tec.co.jp/device/077.html
「太陽光発電」
https://www.medico-tec.co.jp/device/058.html
https://www.medico-tec.co.jp/device/063.html
これらの新エネルギーはCO2を排出せずクリーンかもしれませんが
風力は風が吹かなければ、
水力は水が流れなければ、
太陽光は日が差さなければ、
24時間発電できないのが弱点です。
ところで発電所の役割を体験するこんな展示装置があります。
「発電シミュレーション」
https://www.medico-tec.co.jp/device/000_30.html
この展示装置で体験するのは「発電量=今使っている電力量」だということです。
発電量は今使っている電力より多すぎても少なすぎてもいけないということは
今使っている電気はどこかに溜まっていたものではなくたった今発電されたばかりの電気だということです。
でもよく考えると
スマホも電気自動車も充電してから使います。
リモコンや壁時計は乾電池で動きます。
大きな電力は貯めるのが技術的に難しいのですが、小さな電力は電池に貯めておけるのです。
大都市の電力を賄うには巨大な発電所と広大な送電のインフラが必要ですが、
蓄電池の性能が向上して新エネルギーで発電した電気を電池に貯めておくことがだんだん可能になってきました。
オフグリッドやマイクログリッドとよばれる従来のインフラから独立して電力を賄う、
いわばエネルギーの地産地消といったことができるようになってきたのです。
「オフグリッド」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89
「マイクログリッド」
https://www.smart-japan.org/reference/l3/Vcms3_00000130.html
これなら世界中いつでもエネルギーのある生活ができそうです。
いつか大規模な発電所や広大な送電線が過去のものになる日が来るかもしれませんね。
島津 久義