地元商店街のチョコレート店から世界を変える
2021.07.12
地元京都の三条商店街にあるDari K(ダリケー)というチョコレート屋さんに行ってきました。独特の香りがあり美味しいので時々買って家族で食べています。
ここのチョコレート屋さんは、単に美味しいだけではなく独自の取り組みをされています。
創業者の吉野さんは、もともと外資系の証券会社に務められていたのですが、たまたま旅行先でインドネシア産のカカオがガーナ産に比べ低価格で売買されていることを知り疑問を持たれました。
興味で調べてみると、投資家によって、ガーナ産は高級チョコレートに使われるため高値で取引されて、インドネシア産は普及品のチョコレートに加工されるため低価格で取引されていることがわかりました。
同時に、発酵させたガーナ産のカカオが、香りがよく高値で取引されることを知り、インドネシアの農家さんにも発酵作業をするように提案しました。
しかし、農家さんたちは発酵させても、投資家は味も確認せずにインドネシア産というだけで安くでしか買ってくれない。といって貧困から抜け出せない状況でした。
そこで、吉野さんは会社を辞め、独学で発酵技術やチョコレートづくりを研究し、現地の農家さんに発酵技術を教え、そのカカオを適正価格で自ら買取り、チョコレートを作り販売することにしました。
現在では、カカオで世界を変えるための初心に帰り、自社店舗だけではなく販路を広げて、インドネシアの農家さんたちが豊かな生活ができるように活動されています。
Dari K(ダリケー)/ KIC(現地法人)のSDGsの取り組み
Dari K(ダリケー)/ KIC(現地法人)のSDGsの取り組み
Dari K(ダリケー)
KIC(現地法人)
身近なところで、すばらしい活動をされている方たちがいて、なかなか真似できないですが、私も見習って少しでも世間に役立つことを考えていきたいと思います。
とりあえず、夏はチョコレートが売れない時期なので、また買いに行こうと思います。
吉岡 亮