STEAM教育ってなんだろう?
2021.4.19
世界各国で広がりをみせつつ、日本でも知られるようになってきた「STEAM教育」とは、一体どんなものでしょうか。
21世紀は変化が速い時代
「携帯がなかった頃って、どうやって待ち合わせしてたの?」
この間こどもに聞かれたのですが、みなさんは覚えてますか?スマホの前はガラケー、その前はポケベル、そしてその前は時間と場所を約束するだけ。
ふりかえってみると、20年前と今ではぜんぜん違う時代になっていることを改めて実感します。今ではテクノロジーがさらに発達し、インターネットで簡単に外国の友だちとも気軽に話ができます。
このように通信技術の変化で私たちの生活が変わったように、これから20年先、さらにこの21世紀はAIやロボティクス、グローバル化、デジタル化によって社会は多方面に大きく変化すると予想されています。
変わっていく社会の中で求められるのは、変化に流されるのではなく、新しい変化をつくりだす創造性です。
未来を予測する最良の方法は、それを創ることである
ー アラン・ケイ
STEAM教育ってなんだろう?
世界中でどうすればこどもたちに新しい変化をつくりだすスキルと知識を身に付けることができるかが模索されています。その中で現在日本ではSTEAM教育が浸透し始めています。
STEAM教育は、
『S』 サイエンス(科学)
『T』 テクノロジー(技術)
『E』 エンジニアリング(工学)
『A』 アート(芸術)
『M』 マスマティックス(数学)
の5分野を横断、テーマについて実際に実験、工作などの体験をとおして学びにつなげることが特徴です。
教科横断の授業はいままでもあったのでは?と考える人もいるかもしれませんがSTEAM教育は知の創造性、つまり自ら楽しく学んでいく力をつけることを目標にしています。
たとえば服をSTEAMの切り口で見た時に、素材は何か、編み方織り方の違い、長さ、面積、生産する方法、ファッション、それらを人に説明すること、さらに広がれば歴史、地域性、経済など様々な角度から見ることができます。
自分が学んでいることが世界につながっていて、世界観が広がる体験はそもそもとても楽しいものです。
興味のあることをベースに、わくわくしながら学ぶと自然に「なんでだろう?」と疑問が生まれます。その疑問を自分で考えたり調べて知識を得て、実際に作ってみる。つくったもののうまくいったところ/いかなかったところをふり返るとまた「なんでだろう?」と疑問が生まれる。
つくるまなぶは新しいことに挑戦してみることと、それぞれ自分が持ってる「なんでだろう?」に気が付くことを大切にしたいと考えています。
平河 翔