コロナ禍で思うこと
2021.02.15
昨年の 4 月以降、私たちの周りでなにが起きたのか。
世界が緊急事態宣言により、自 粛を余儀なくされ経済活動がストップしてしまいました。
それでも経済は止められないと知恵を出し合い、テレワークやオンラインでの仕事のスタイルを進めてきていますが、
そのこともあり、接触型の商売は苦悩しています。
人と人が出会ってこそ経済活動 があるのですから、それが許されないとなると経済活動は否応なしに萎んでしまいます。
約 1 年コロナ禍を経験した私たちは、このままコロナ前に状態に戻れないことを実感してきています。
このコロナ禍の中で、社会経済が大きく変わっていく潮流は、多くの識者が論じており、
彼らが100%当たるとは思わないけれど、大きく外れることもないと思えてなりません。
変化は、「所有からシェアへ、競争から共創へ、収入より生きがいへ、依存から自立へ、同一性から多様性へ、
終身雇用から複業へ、血縁家族から拡張家族へ、広告から告広へ、等々」時間の差前後はあれども、
だいたいその方向に流れています。
そこで、今わたしたちの一番大切な問いは、コロナ後の社会がどう変わるかではありません。
"社会が大きく変わることはわかった。じゃあ、自分はどうしたいか、自分に 何ができるのか、自分の強みは何か"
を問い、あなたの価値観を定め、自分を再発見し、 自らの新しい生き方をデザインすることだと思っています。
私は、このコロナ禍、人・モノ・金・情報の流れを、既存の仕事の流れに沿った「縦軸」だけではなく、
一緒に働く人や一緒に暮らす地域の人との「横軸」でも考え始めています。 先ずは、新しい働き方として、
今まで大切にしてき、「店良し、客良し、世間良し、」 の三方良しから、「未来良し、働き手良し」を加えた五方良い、
の価値観を社員と共有しながら働くことです。
私たちは、いままで消費社会から情報社会を 体験してきました。
しかし、これからは、自分で考え行動し自分だけの 幸せが成り立つ社会へと移ろうとしています。それは、人から何かを与え られることで幸せが成り立つ社会でした。
アフターコロナは創造化社会がやってきます。
今こそ、会社も個人もそれぞれの価値観でそれぞれの暮らしのあり方を考え、
共生や 協働が成り立つ社会づくりに貢献できる地域企業を目指しています。
宿野 秀晴