駆動部>制御部分>センサー
点検項目
症状は「からくり時計」の1つのからくりが出たままになって時計の長針が当ってしまうとのことでした。
現場に伺うと、お客様の応急処置でからくりは閉じられて時刻は復旧されていました。
しかしエラー表示灯が点いたまま、からくりの演出は停止していてシステムコントローラはテストモードを受付けない状態になっていました。
駆動部に何らかの原因があると思われます。
実施作業
センサーやモーターの破損などの異常、駆動部のネジの緩みを点検しました。
次にシステムコントローラを再起動するとテストモードを受付けたのでマニュアル操作を行なったところ、全ての駆動部が正常に動くので動力部分や伝達部分は正常です。
続いて針を12時0分で停止した上で毎正時の信号を手動で出しましたが、全ての正時の演出が正常に行なえたので制御部分も正常です。
出力が正常ならば入力に問題があるのでは?と思い、
フォトセンサーを紙片で塞いでスリットを読めなくした上で演出を行なうと、からくりが収納されずに演出が終了してしまうことが判明しました。
症状が再現されました。
対処内容
エアスプレーでセンサー周囲を清掃して念のためセンサー自体も新品に交換しました。
対処後、15時の演出も正常に動作し復旧しました。
■原因究明
設置場所が半屋外ということもあり、内部にゴミか虫が入ってセンサーを遮ってしまったと考えられます。
■是正処置
頻発するようなら防虫、防塵対策が必要です。
定期点検による清掃が必要です。
■効果の確認
現在は定期点検を行なっているので再発していません。