自動で動作が必要なところはモーターを使用します。
様々なモーターがあり、適材適所で選定する必要があります。
ACインダクションモーター
交流の電源を使用しモーターを回転させます。ブラシの交換などが無く長く使用できます。
下の写真は、波の屈折や干渉を観察する為の造波装置です。
ACインダクションモーターと偏芯カムを使用し、造波板で周期的な波をつくっています。
この展示物は機構が見えるように、あえて透明のアクリルカバーで覆っています。
DCブラシモーター
小型の割に高出力が得られるモーターです。
ブラシで極性を変えているので、いずれ交換が必要になります。
展示物としては、発電させる演出などにDCブラシモーターをよく使います。
下の写真は、水車の回転を利用しDCブラシモーターで発電させています。
ステッピングモーター
高精度の位置決めが必要なところは、ステッピングモーターを使用します。
下の写真は、枡(マス)を傾け1/2や1/6の計量ができるという展示装置です。
正確な位置決め動作が必要なため、ステッピングモーターを使用しています。
他にも、DCブラシレスモーター、サーボモーターなどのモーターがあります。
また、ほとんどの場合、ギヤヘッド(減速機)と組み合わせて、速度やトルク(回転力)を設定します。
後から速度調整が必要なところでは、スピードコントロールモーターを使用しています。
展示装置は人の感覚的な要素がありますので、選定には産業機器とは違った難しさがあります。