095 蜃気楼の再現装置
※イラストはイメージです。
外観:W約650×D約1,200×H約1,350
●熱風による蜃気楼の再現を体験します。演出概要(展示目的)
●演出方法(展示方法)
1.常時、熱風(50℃)が出ています。
2.熱風越しに写真や人の顔を見ます。
●演出結果(展示効果)
・熱風によって空気の比重が変化し、写真や顔が歪んで見えます。
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要求仕様に基づいて検証実験を行ないます。
まずは蜃気楼が再現できるか半田ごてに熱伝導率のよいアルミ板をくくりつけて空気を熱してみます。
熱したアルミ板の奥のイラストを見ても変化がありません。
火力が足りないと考え、アルミ板をガスコンロの炎で熱してみましたが、今度はイラスト全体がゆらめいて蜃気楼というよりは陽炎です。
学芸員の先生から熱風の層(空気の密度の薄い層)を作ることが重要とアドバイスを頂き、布団乾燥機の温風をチャンバーから細長く吹き出すようにしてみました。
視点を上下しながら見ると写真の一部が伸びたり縮んだりするのが分かります。
簡易な実験がうまくいったので、今度は工業用ヒーターを使って製品と同じ寸法で検証を行います。
製品と同じ寸法での検証でも視点を上下しながら見ると写真の一部が伸びたり縮んだりするのが分かります。
お客様による検証を行ない、設計に進みます。
設計した図面に基づいて木工作を製作します。
検証の結果、機能部の熱風吹出口の部分をオープンにし、蜃気楼の原理を理解し易い意匠にしました。
工場にて仮組立てを行ないます。
熱風が通るチャンバーはスチールで製作し安全性を高めています。
コントローラーは24時間タイマーを使って自動的に決まった時間にヒーターを運転するようになっています。
熱風の温度が分るようにデジタル温度計が付いています。
工場にてテストランニングを行ないます。
工場にてお客様の検査を受けて出荷します。