001 携帯電話破砕機 D-Crusher(ディ・クラッシャー)DC-01

     

外観:約(W155×D200×H193) ※突起部含まず
重量:約6.5kg 

●概要

使用済みの携帯電話を物理的に破壊することによって、
携帯電話に保存されているデータの流出を未然に防止する携帯電話破砕機です。

1.電源スイッチをONにします。
 ・通電を示すスイッチのランプが点灯します。

2.シャッターを上げて携帯電話を挿入します。
 ※携帯電話のバッテリーは必ず取外してから挿入して下さい。

3. 破砕したい部分をピンの下に合わせます。

4.本体の左にある破砕ボタンを押します。
 ・破砕ピンが1回上下して携帯電話に穴を開けます。
 ※携帯電話の機種によっては穴を3カ所程度開けます。

5.シャッターを上げて携帯電話を取り出します。

6.使い終わったら電源スイッチをOFFにします。
 ・通電を示すスイッチのランプが消灯します。

特許・実用新案登録済【出願番号:特願2004-172042】

※製品カタログはこちら
 


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大量に廃棄される使用済み携帯電話の内部データが第三者に漏洩しないようにデータを物理的に破壊する機械を開発することになりました。
開発に当たって携帯電話の破壊方法の検討を行ないました。
まずは破壊試験機で携帯電話の平らな面を押しつぶしてみました。

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液晶画面が割れただけでデータの破壊というレベルには達していません。

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今度は側面を押しつぶしてみました。

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変形はするもののデータの破壊というレベルには達していません。

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それにさまざまな形状や大きさの携帯電話に対応しなければならないという課題もあります。

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そこで棒状のもので携帯電話を押しつぶす方法を試してみました。

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上手く中の基板ごと破壊することができました。
これならいろいろな携帯電話の形状にも対応できそうです。

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仕組みは駆動モーターでカムを回転させてシャフトを上下させます。

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シャフトが上下して携帯電話のボタン部分を押しつぶすことができました。

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シャフトで押しつぶされて変形した携帯電話が引っ掛かって取り出し難くなるのでベースに溝を付けることにしました。

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上下するシャフトの位置が外から見えないので携帯電話の挿入口に透明の窓を設けることにしました。

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通電中と動作中が分かるようにパイロットランプを設けました。

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破砕ボタンを左右に設けて両手で押すとシャフトが上下駆動するようにしました。
シャフトが上下している時に挿入口に誤って手を入れないようにするためです。

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しばらく試作1号機をお客様に貸出ししてテストランニングを行なった結果、色々と要望や改良点が出たので試作2号機を作りました。

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シャフトの位置がよく見えるように前面を全て透明にしました。
携帯電話の3ヵ所をシャフトで押しつぶす必要があるので挿入口の幅を広げました。

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持ち運びし易いように取っ手穴を設けました。
破砕ボタンが上の方にあると、手の大きな人は片手で左右のボタンを押せてしまうので、本体の下の方に設けることにしました。

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携帯電話のどの位置でもシャフトで押しつぶすことができるようになりました。

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携帯電話をシャフトで押しつぶした時、小さな破片が下に落ちるので破片を受けるトレーを設けました。

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さらに改良を加えた試作3号機を作りました。
板厚を増やしたり形状を変えて部品の強度を上げました。
部品を塗装したりカバーを追加して内部の見栄えを良くしました。

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上下するシャフトの先端を尖ったピン状にすることによって「押しつぶす」から「貫通する」に威力をアップさせました。
ピンで刺した携帯電話を引き離すためのストリッパーを「丸穴」から「二股」に変更してピンの位置を
見易くしました。

主電源スイッチとパイロットランプを
兼ねた照光スイッチを設けました。

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携帯電話の挿入口は破砕のとき以外は内部に異物や手を入れないようにシャッターにしました。

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主電源スイッチをONにしてシャッターを上げて携帯電話を挿入します。
破砕したい部分をピンの下に合わせます。

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本体の左右に1個ずつある破砕ボタンを同時に押すと破砕ピンが1回上下して携帯電話に穴を開けます。

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内部が暗く、破砕ピンが見え難かったので窓の幅を広げて明るくなるようにしました。

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